root権限の取得をしなければできないこと、そのひとつにシステム自体の書き換えがある。
世界中のいろいろな人が勝手に作って公開しているシステムに書き換えることができるわけさ。
グローバルモデルやそれに近いAndroid端末なら、カスタムROMと言うものを使うことができたりする。
今回は最も有名どころなCyanogenModというカスタムROMをSC-03Dにインストールする手順を紹介しよう!
世界で最も有名なカスタムROM
カスタムROMと言えばやっぱりCyanogenModだ。そんなCyanogenModにはいくつかの進化を経てrootならではの設定項目や機能が盛り込まれている。
そして何より魅力的なのは、端末のメーカーが公開したり公式でアップデートされてないバージョンのAndroidが使えちゃったりするところだッ!
ちなみに、すでにSC-03DでもAndroid4.1が使えるようになっている。
さて、ここで紹介する作業は携帯電話の補償やメーカー保証、キャリアのサポートなどの全てが使えなくなる作業。想像もつかないセキュリティリスクを背負う可能性もある。
そして紹介した記事のとおりに作業をして失敗し起動しなくなったりしても、復活は諦めるか自力でなんとかするかしかない。
もし実行するなら、それを覚悟しどんなリスクがあるのか充分に理解した上でやってみたら良いだろう。
それではさっそく本題に入ろう・・
今回使ったもの
まずは今回使ったROMなどを紹介しよう。
使ってみたのはCyanogenModの二つのROM。バージョン9はAndroid4.0、バージョン10はAndroid4.1のカスタムROMなんだ。
・CyanogenMod9 JP Remix for SC-03D
・CyanogenMod10 JP Remix for SC-03D
・Playストア/GmailなどのGoogleアプリ(gapps)
さてさてダウンロード先も紹介しよう。上記2つのCyanogenModに関しては下記URLからダウンロードさせていただきました。
作者様には本当に感謝です。ありがとうございます!
・github「kbc-developers / release」
https://github.com/kbc-developers/release/wiki/sc03d
そしてCyanogenModには通称gappsと呼ばれるPlayストアやGmailなど、Googleが作ったアプリが入っていない。
と言うことでGmailとPlayストアを使いたい人はこれらを別でインストールしなければ使うことができない。
ダウンロード先は下記サイトだ。使いたいAndroidのバージョンのgappsをダウンロードしちゃおう!
・goo.im「Browsing gapps」
http://goo.im/gapps
必要なファイルが揃えば、あとは焼くのみだ・・!
情事の前の下準備
何度となく紹介しているとは思うが、あえて言わせていただこう!
今回もカスタムROMのインストールにはClockWorkModリカバリーを使う。そのため、言わずもがな下準備としてClockWorkMod(CWM)リカバリーを導入しておく必要がある。
CWMの導入方法は前回の記事を参考にしたらいいさ。
カスタムROMをインストールする前に
準備ができたら、SC-03Dをリカバリモードで起動する。
リカバリモードの起動方法は主に下記の2つ。
・コマンドプロンプトから「adb reboot recovery」を実行
・ボリューム上下を押しながら電源オン
ちなみにリカバリモードで起動するとこんな画面になる。
リカバリモードではボリューム上下で項目の選択、電源ボタンで決定という操作になる。
実際にカスタムROMをインストールする前にはなるべくデータをバックアップしてから初期化した方がいいだろう。もちろんバックアップも初期化もCWMで行うのがカスタムROMを使う時の代々伝わる習わしだ。
バックアップは「backup and restore」→「backup」、初期化は「wipe data/factory reset」、「wipe cache partition」を行うことでそれぞれ可能なんだ。
ちなみにバックアップしておけばリカバリモードが使えなくなるようなことでも無い限り、元の状態に復帰できる可能性が高くなる。
そしてカスタムROMをインストールする
心の準備ができたらカスタムROMのインストール。これもまたCWMから行うことが可能だ。
ダウンロードしておいたカスタムROMファイルを解凍せずに、SC-03DのSDカードか本体にコピーしよう。コピーの仕方はUSBケーブルを繋いで送り込んでもいいし、adb pushでもどっちでもいい!
コピーしたらバックアップ/初期化と同じくリカバリモードで起動する。
そして「install zip from sdcard」を選択。
そしてカスタムROMのZIPファイルを選択する。
コピーした場所が本体メモリなら「choose zip from internal sdcard」、SDカードなら「choose zip from sdcard」をそれぞれ選択しさらにZIPを選択。
ZIPファイルを選択したあとの「Yes~」を選択するとROM焼きが始まるぞ・・ッ!!
あとは完了を待つのみだ・・。
そうそう、このままではPlayストアが使えない。使いたい人はgoo.imでダウンロードしたGAPPSをカスタムROMと同じ手順でインストールすればOK!
いつもの一言
久々のROM焼きなネタというか話を書いたけど、やっぱりAndroidの醍醐味はコレかも知れない・・
補償やサポートが無くなるという点は大きなデメリットだけど、いろいろなROMを使えるというのはすごいことだよね。
また、補償とサポートだけでなく同時にセキュリティリスクも抱えることになることを忘れてはいけない。
自己責任とは言え他人様にご迷惑をおかけしてしまうこともあるかも知れない。扱いには十分な注意が必要だし、そういうリスクもちゃんと調べよう。
メインの電話よりテザリング専用とかデータ通信で使ってる端末で遊ぶのが良いかもね!
コメント
この方法で挑戦してみたところ再起動してもバージョン4.0.4のままでCyanogenModがうまく起動してくれません><
なにが原因なのでしょう?
こんにちは
こちらのサイトを見ながら操作したのですがCWMを焼くときにOdinでFailと出て焼くことができませんでした
またAndroidOSの起動やリカバリーの起動ができず現在はダウンロードモードしか起動できない状態です
もし解決策などありましたら教えていただけると助かります
たくさん
リカバリ書き換えの記事でも書いてますが私自身失敗して一台文鎮化しています。
状況は存じ上げませんが、ダウンロードモードから初期ROMを焼けない状態なら、残念ながら失敗(ほぼ文鎮化)してるかも知れません・・。(私が失敗したときはrootが絡むと補償も修理も使えないので諦めてます)
文鎮化に関しては私の知識では解決できなかったので、お力にはなれませんが失敗した人の情報を探してみてはいかがでしょう?