ドコモの新料金プランが発表されたよね。
5月15日から予約開始、6月1日から申込できるということでドコモの新料金プランを勉強したんだ。
ドコモはムダなく安くなることをアピールしているが、結局のところどうなのか。
よく考えてみたんだ。
その名もカケホーダイそしてパケあえる
「カケホーダイ」
「パケあえる」
既存ドコモユーザーはもちろん、そうでない人も漠然と安くなるだのムダなく使えるだの・・アピール満載の宣伝が気になっていることだろう・・
今の料金プランはどうなるのか?継続できるのか?月々サポートは・・??
そんなドコモのサイトではイマイチ教えてくれないことを色々と調べたので、実際のところどうなのかということを紹介してみたい。
さてさて、料金体系はおおまかに「基本プラン」「データパック」「オプション・割引」という三項目になった。
今回鳴物入りで登場した料金プランは「カケホーダイプラン」。
簡単に言ってしまえば見たまんま通話無料のプランだ。特殊な電話と国際電話以外は全て通話料無料となる。
パケホーダイは「データパック」という名称に変わり、一定通信量を越えると速度制限がかかる仕様は相変わらずだ。
今回の記事は面倒なのでFOMA(3G)のことは省いてXiことLTEのスマートフォンのことで書いていこう。
携帯電話料金は(一応)定額の世界へ
早速、料金をさっくりと紹介しよう。
旧プランからの比較で見てみたらいいじゃない。
目次
従来のプランと新料金プランを比較してみる
まず、従来のプランはおおよそこんな感じ。
・734円:タイプXiにねん
・300円:SPモード
・4700円:Xiパケホーダイライト(3GBまで高速)
・税抜合計:5734円
そして新料金プランはこうだ。
・2700円:カケホーダイプラン(スマートフォン)
・300円:SPモード
・3500円:データSパック(2GBまで高速)
・税抜合計:6500円
従来のプランは5734円で無料通話なし/データ通信は3GBまで高速で使えていた。
ちなみにXiパケホーダイライト(4700円)ではなくXiパケホーダイフラット(5700円)ならデータ通信は7GBまで高速で使える。
対して新プランは6500円で国内通話完全無料/データ通信は2GBまで高速で使えるプランだ。
データSパック(3500円)ではなくデータMパック(5000円)ならデータ通信が5GBまで高速で使える。
両プランの差額は実に766円!!
さっくりまとめよう。
元々ドコモでスマートフォンをXiパケホーダイライト定額で使っていた人は・・
「カケホーダイプランに変更すると国内通話が無料になるが、766円高くなり高速で使えるデータ通信量は1GB減る」
通話料換算すると、一か月間に約38分通話していて、データ通信(インターネットやゲーム・アプリでの通信)を2GB以下しか使っていないなら、合計金額が安くなる上にどこに電話しても無料という使いやすい状態になる・・!
とにかく電話を使う人にとってはこの上ないプランとなるだろう!
今までのタイプXi(基本プラン)はどうなるのか
従来のタイプXiとXiパケホーダイについては、2014年8月末以降は申し込み不可になる。
つまり8月以降は新料金プランのみとなり、最低維持費が上がってしまう。これは非常に残念なことだ。
ちなみにタイプXiとXiパケホーダイについては9月以降も新プランに変更しなければ、そのまま使い続けることは可能とのこと。
月々サポートはどうなるのか
今まではXiパケホーダイライト、フラット、ダブルのどれかを使っていることが月々サポートの適用条件だったが、新プランに変えた場合はデータSパック、データMパック、シェアパックなどパケットパックのどれかを使っていればOK!
ちなみにシェアオプションでも適用可能なのは良い点じゃないか!シェアオプションについては近々紹介しよう。
解約金や継続利用期間は?
カケホーダイプランを継続利用契約(いわゆる二年縛り)で使う場合は二年契約となる。
二年以内で解約した場合の解約金は税抜9500円だ。
元々、二年契約で使っているなら契約期間はそのまま引き継がれる。これは3G(FOMA)からXi(LTE)に変更した時と同じ状況だね。(現在の二年契約からカケホーダイに変更することで解約金は発生しない)
ただし二年契約ではなく「いちねん割引」という一年契約で使っている場合は、カケホーダイプランに変えることで一年契約から二年契約へと契約期間が延び、さらに解約金も3000円から9500円に上がってしまうので注意が必要だ。
結局どこまで無料通話対象なのか
一番気になることはどこまで無料なのか、というところ。
他社携帯事業者はもちろん、固定電話、PHS、050などのIP電話などは無料。
逆に無料通話対象外は国際電話、海外通話、番号案内、衛星電話、TVなどで使われている有料番号だ。
IP電話が無料対象というのはなんとも固定電話キラーな仕様だ。
カケホーダイに変えることで何かデメリットはあるのか
やはり最大の疑問はコレだ。
デメリットは・・
・フラットを使っている人は1GBあたりの料金が高くなる
・いちねん割引を使っている人は契約期間が二年に延びる
・FOMAの場合はタイプSSなどのプランに戻す際に基本使用料が高くなる可能性がある
・プラスXi割(二台目割引)でタブレットなどを使っている場合は高速で使えるデータ通信量が激減する
プラスXi割などの件は近々詳しく紹介しよう・・。
いつもの一言
短期間でちょいちょい料金プランを変わったり面倒くさい展開。
まったくもってスマートではない日本の携帯事情。
さて、この「カケホーダイプラン」を総合的に考えてみたところ・・
はっきり言おう、これは「実質値上げ」だ。
なぜか。説明しよう。
電話とメールしか使わないような使い方の人なら料金は激減し安くなるだろう。
だが、高速通信を使いたい理由はそのスピードを活かしたデータのダウンロードや地図やナビの活用、動画の閲覧ではないだろうか。
つまり電話をあまりしないしデータ通信を使いたい・・という人にとっては値上げでしかない。特に二台持ちでお得なプラスXi割キャンペーン価格で使っているならなおさらだ。(Xiスマホ+Xiタブレットという組み合わせなら二台で1万円弱で合計14GB使えていたのだ・・。)
現状でさえ7GBという制限があるが、新料金プランで7GB使おうと思ったら7000円(データMパック+2GB追加)かかる。1GBあたりの料金で考えると緩やかな値上げだよね。
ちなみに7GBどころか2GBも必要ないし、メールとネットがストレスなく使える程度でいい、ということならOCNなどのMVNOを使うべきだよね。複数台持つことでかさばるのがどうしても耐えられない人は高い料金と引き換えに一台持ちにすればいい。
キャリアが通話料金の高いスマートフォンを必死に普及させてきた結果、電話の代わりにskype/LINEなどパケット通信を使った通話アプリも普及したと思う。皮肉なものだ。ドコモユーザーはキャリアメールを重要視している人が多いイメージがあるが、これまたskype/LINEなどのコミュニケーションツールが普及してきた今、連絡手段など無限にあると言っても過言ではなかろう。
今回のカケホーダイプランが、ドコモ同士無料となる従来の「Xiカケホーダイ」のようにオプションで登場しなかったというところにドコモの意図が見え隠れしている。
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