カスタムリカバリを使えばROMのバックアップやカスタムROMのインストールがやりやすくなる。
root権限を取得すればリスクもあるがroot権限でなければ使うことができないアプリなども使えるようになるよね。
カスタムリカバリを活用する
カスタムリカバリを何ができるのかというと、root権限を取得したりカスタムROMをインストールしたりシステムを丸ごとバックアップしたりできる。
rootだのROMだのなんだのやりたいなら超重要なものなんだ。
そんなカスタムリカバリをインストールし、さらにそこからroot権限を取得する方法を紹介したい。
ここで紹介する方法はメーカーや通信事業者の保証(補償)対象外になる作業です。保証(補償)が無いということは今後修理もできないし紛失時などに使えるキャリア提供の補償サービスも受けられなくなる。
やるのであれば端末の起動不可、補償も無くなっても良いというリスクを負わなければならない。よくわからない人は手を出してはいけない。
後々root権限を悪用した「何か」が動作させられたり、情報が流出したりするかも知れない。
何か失敗しても自分自身で解決(自己責任)が基本。
そしてカスタムリカバリで行った作業やアンロック後に行った内容によっては、本当に壊れるので注意。
実際の手順
さて、まずはPCにAndroid SDKをインストールしよう。
Android SDKインストール手順はこちらを参考にしてくれ。
もうひとつの準備としてGALAXY nexusのブートローダーをアンロックしておく必要がある。
ブートローダーアンロック手順はこちらを参考にしてくれ・・
PCの準備ができたらカスタムリカバリとroot関連ファイルをダウンロードしておこう。
私はいつもClockworkMod Recovery(CWM)を使っているので、それを紹介しよう。
・ClockworkMod ROM Manager
https://www.clockworkmod.com/rommanager
※「Google Galaxy Nexus (GSM)」項目のものをダウンロードする。ちなみに今回ダウンロードしたリカバリは「recovery-clockwork-touch-6.0.4.7-maguro.img」だ。タッチ操作も可能な使いやすいカスタムリカバリだぜ!
・SuperSu
http://download.chainfire.eu/382/SuperSU/UPDATE-SuperSU-v1.93.zip
→(参考)xda-developers:http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1538053
ダウンロードしたCWM(ClockworkMod Recovery)をPCの適当な場所に置いておく。
私の場合はCドライブ(OS(C:))の直下に「nexus」というフォルダを作り、そこに置いた。
そしてダウンロードしたSuperSuのzipファイル(今回はUPDATE-SuperSU-v1.93.zip)はGALAXY nexusの本体メモリにコピーしておく。
書き換え前に純正ROMやリカバリのバックアップをしましょう
さぁ、どんどん作業を進めてカスタムリカバリをぶち込みたいところだけど、その前にドコモ純正のROMとリカバリイメージをバックアップしておこう。正直、バックアップしておく意味は無いかも知れんが保管しておけばいいじゃない。純正の安定感は抜群だし元に戻さないといけない「何か」があるかも知れないしね。取っておくにこしたことは無いさ。
CWMを一時的に起動し、標準ROMとシステムを丸ごとバックアップしよう。このバックアップの中に純正リカバリも含まれているので安心だね。
PCと接続しているなら、コマンドプロンプトから下記コマンドを実行し、FASTBOOTモードで起動する。(接続してなければボリュームアップ/ダウンボタンを押しながら電源オン)
CWMを置いてある場所にコマンドプロンプト上で移動する。
次にGALAXY nexusをPCと接続した状態で下記のコマンドをぶち込もう。これでCWMを一時的に起動できるはずだ。
CWMが起動したら、「backup and restore」→「backup」と進みバックアップする。バックアップしたデータはおそらく、「/data/media/clockworkmod」に保管されているはずなので、さらに下記のコマンドを入力しPCにコピーしておこう。
※ちなみにあくまでも参考だから・・
これで「nexus」フォルダ内の「backup」フォルダにGALAXY nexusの全てが保管されるッ!!
コピーしたデータに「recovery.img」などがあればバッチリだ。
root権限の取得
続けて、SuperSu(UPDATE-supersu~.zip)をインストールしroot権限を取得する。
最近の端末ではSuperSuなどで提供されているzipファイルをCWMからインストールすることでroot権限を取得する、というやり方が一般的かつシンプルだ。
CWMで「install zip」→「choose zip from /sdcard」→「0」と進み、さらにSuperSuをコピーした場所まで進んだら「UPDATE-SuperSU-v1.93.zip」を選択し「YES Install UPDATE-SuperSU-v1.93.zip」をタッチすればインストールできる!
これで再起動すれば、SuperSuが本体アプリ一覧に追加されていることを確認できるはずだ。
さらにroot権限の取得も完了だ!
FASTBOOTコマンドを使ってリカバリ書き換え
そして再びfastbootコマンドを使ってリカバリイメージを書き換えることもできる。
書き換えたほうがGALAXY nexus単体でROMの書き換えができるようになるので便利だが、心配な人は毎回一時起動でCWMを使うというのもありだ。
これにて純正のリカバリとはおさらばとなる・・。実を言うと私の場合は純正に戻す気は毛頭無いので最初から書き換えた。
いつもの一言
実はブートローダーアンロック/root権限取得済ならROM Managerというアプリを使うことで簡単にリカバリを書き換えることができる。
それ以外にもワンクリックでいろいろ出来ちゃうツールも存在する。
だがそんなものに頼っていては、失敗した時に対処できない可能性が高いし、そんな状態では調べて解決しようとしても何を調べればいいのかすらわからない・・だからこそこういったOSやシステムの書き換え自体がどういうことなのか、コマンドがどういう意味なのかなどを理解した上でカスタムをするべきだと思うんだ。
だからこそ簡単なツールではなくある程度、手作業が必要な方法を紹介したいと思うわけさ。
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